西アジアとは,アフガニスタンからアラビア半島,シリア,バルカンを経て,北アフリカや西アフリカへと至る,一般に中東世界と呼ばれる広大な領域を指す言葉です。イスラムを中心とする多様な宗教と,多様な民族の共存がこの地域の大きな特徴です。教養学科のアジア・日本研究コースでは,西アジアの三大言語であるアラビア語,ペルシャ語,トルコ語の少なくとも一つを基盤として,歴史や文学・文化から政治・経済・社会に至るまで,幅広い知識を身につけるための授業が学内外のスタッフによって開かれています。また,イスラエル研究に必要な現代ヘブライ語,古代ギリシア思想を西アジアに伝える上で重要な役割を果たしたシリア語などの特殊言語を学べる,本学でもほとんど唯一の場所となっています。