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なかなか充実、卒業後のお仕事
卒業後NHKにディレクターとして入社。福岡と長崎で勤務したのち、東京の青少年・こども番組部に転勤しました。週刊こどもニュース・東京カワイイTVなどの制作を経て、2010年からは「あさイチ」の総合演出を担当。その後は昼の生放送「ひるブラ」など、生放送番組を中心とした新番組の開発・演出や、NHKスペシャルなどの演出、ドキュメンタリー20ミニッツのプロデューサーなどを担当してきました。ジャンルとしては、こども番組と情報番組が専門ですが、今はそれ以上に、新番組制作とスタジオ生放送が専門領域となっています。NHKの中ではあまり例のない分野横断的専門性が私の最大の強みと言えます。そのためのトレーニングとなったのが、地方局勤務時代の経験です。地方では災害報道から自然番組、幼児番組に芸能番組まで、およそすべてのジャンルの番組に携わりました。これは他のディレクターと比較しても珍しいことです。

それは、教養学部だったからか?
どうしてそういう経験ができたのか。一番の理由は、僕が仕事を好き嫌いで選ばなかったことだと思います。自然番組やNHKスペシャルなど、大型で目立つものの明らかに激務となる番組は、担当することを断った先輩から回ってきました。また、ドキュメンタリー志向が高いNHKのディレクターが嫌いがちな芸能系の番組にも積極的にかかわりました。そうした経験知が結果的に今の独特なスキルに大きく影響しています。ジェネラルな経験から汎用可能なスキルを見つけ、分野横断的な専門性を高めていく。実はこれ、なんとなく教養学部の発想と似ています。

アジアで、よかったな~。
経験が今思えば、アジア科はいろんな分野のことがジェネラルに学べる刺激的な環境でした。当時は学生の人数よりも先生の人数の方が多かったようで、授業のほとんどが衝撃的なほど少人数。中には一対一の授業も(頻繁に)ありました。アジア科の僕の同期は僕を含めて5人。それぞれ卒論で研究する対象は全然違いましたが、毎日のように学生室に集まり無駄話に明け暮れました。そうした環境が興味の幅を広げ、自分の知識やスキルを引いた目で見る力をつけてくれたのかもしれません。

アジア科には理Ⅰから進学しました。同時に運動会のボート部で選手を4年生まで続けたので、学業は正直大変でした。でも、少人数の学科では先生を含め、みんな親しくなります。周囲からいろいろと助けをかりて、なんとか卒業できました。もし、今でもあの時の家族っぽいアジア科のままなら、多少困ったことがあっても、誰かがそれなりにフォローしてくれるのでないかと思います。

アジア科に行く? お勧めの準備があります
理系からの傍系進学の場合、論文の書き方などの書籍などを読み、社会科学系の学術研究について準備しておいた方がいいでしょう。僕はその点がとても甘かったと反省しています。卒業論文は先生のご好意でぎりぎり認めていただいた程度。もう少しちゃんと取り組むべきだったと反省しています。また、教養学部は留学が盛んです。僕は結局その機会を活用できませんでした。僕以外の同期4人は、結局全員留学しました。彼らはそれで得た広い視野とネットワークを活かし、国際的に活躍しています。留学の機会を逃さないためにも、興味がある国や地域の言語を少し学んでおくと役に立ちそうです。

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